英ストックポート市市長、毛皮の職服着用を拒否

ALIVE海外ニュース 2003.7-8 　翻訳：宮路

　このたび、イギリス、ストックポート市の市長に就任したケネス・ホルト氏は、白テンの毛皮で縁取りされた市長の職服の着用を拒否している。ホルト氏は動物の権利擁護者で、ストックポート市の姉妹都市、フランスのベジエ市が闘牛の経済的支援をしていることへの抗議を示すために、毎年恒例の訪問を取りやめることも検討している。

　ホルト氏は、自分が市長職についている間はこの職服を着用するつもりはないといっている。また、同氏は動物に対するどのような虐待にも反対しており、ベルギーや極東地域で毛皮のために動物が残酷に扱われていることについての記事を読んだばかりだという。

　フランスの姉妹都市への訪問を取りやめるかどうかはまだ決めておらず、ベジエ市を訪問して闘牛支援に対する抗議をするか、訪問を取りやめることで自分の意思を表明するか検討中だという。市議会もベジエ市議会に闘牛の経済的支援を中止するよう正式に申し入れている。

　現在、フランス国内で闘牛が行われているのは、ベジエ、ニーム、アルルなどの、スペインとの国境に近い南部の都市だけとなっている。