ALIVE海外ニュース 2007.1-2　翻訳：宮路

　インド最高裁判所は、国内にある２５０の動物園に対し、いかなる動物園も今後、動物の繁殖を行ってはならない、と動物の繁殖を禁止する裁決を下した。これは見境のない繁殖の結果、動物園が動物の飼養制限頭数に違反して、動物を狭い場所に詰め込み、適切な飼養をしていないとする、動物を倫理的に扱うことを目指す人々の会(PETA)が提出した陳述書の内容を受けたものだ。

　動物園にいるほとんどの動物は遺伝学的にも繁殖には不適切であり、生まれてきた個体を野生にリリースすることは不可能、とPETAの顧問弁護士ラジ・パンニャワニ氏はいう。

　PETAの調査によると、２５０の動物園のうち、適切な繁殖プログラムを行っていたのはわずか１８の施設しかなかった。

　法廷は、およそ４万１千頭の動物を飼養する国内の動物園すべてに繁殖プログラムを即座に中止することを命じ、また、自治体政府がPETAの要求に応じて動物園に経験豊富な獣医師チームを投入するよう求めた。

2006年10月9日

ロイター通信
http://in.today.reuters.com/news/newsArticle.aspx?type=topNews&storyID=2006-
10-09T203517Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_India-271477-1.xml