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おすすめの本
子ども向け 

生きものと働きたい! 保護・研究   学習研究社
2800円
大空に生きる 椋鳩十著 ポプラ社
 *
ネズミ島物語 椋鳩十著 偕成社文庫 
700円
オランウータンの不思議社会 鈴木晃 著 岩波ジュニア新書 
780円
ホームレスを救援する100の方法 加納眞士著 コイノニア社
960円
ボクらもみんな生きている 藤原英司著   福音社
2500円
ピーコの光の地図 濱井千恵・文・久条めぐ・絵  エフエー出版
1400円
実験犬シロの願い 文:井上夕香著 絵:葉祥明絵 監修:野上ふさ子     ハート出版
1200円
月の輪熊は山に帰った! 米田一彦著
大日本図書
1300円
21世紀の子どもたちが地球を救う50の方法 グループなごん著 
ブロンズ新社 
1300円
ペットはぼくの家族 マルコ・ブルーノ著
ポプラ社
1200円
ウルフ・サーガ(上・下) ケーテ・レヒアイス著
福音館書店 
各1600円

ALIVE No.73 本の紹介

シャーロットのおくりもの

E.B.ホワイト著 さくまゆみこ訳
あすなろ書房 1500円+税


 クモが巣を張るところを、ずっと見ていたことがありますか? 初めは太い糸で放射線状に縦の骨組みを作ります。それから、細い糸で、外側から内側に向かって渦巻き状に横の糸を張り巡らせていきます。最初の骨組みの糸は強く、触れても粘つきません。しかし渦巻き状の横糸はさわると皮膚に付いて離れないのに、クモ自身は自分で自分の網にかかるようなことは決してないのです。この小さな生き物が、なぜこんなに複雑で巧妙な網を張ることができるのでしょうか。どんな小さな生き物であっても、それぞれが与えられた能力を十分に発揮して、賢く生きていることに、私はとても深い感銘を受けてしまいます。
 最近、「シャーロットのおくりもの(Charlotte's Web)」という本を読み、映画も見ました。この本は1952年に出版されて以来、アメリカで1000万部、世界で4500万部が発行されるほど愛読された名作です。舞台は、少女と子豚、それにガチョウ、ヒツジ、ウシ、ネズミなどがいっしょにくらす牧歌的な農場で、大規模工場式畜産のが行われる前の時代の風景です。物語は、殺されてハムになる運命の子豚の命を、クモのシャーロットが「奇跡」の網を作って助けるというお話です。
 ちなみにインターネットでおなじみのウェブという言葉は、この「編み物、クモの巣」に由来します。インターネットの編み物(ウェブ)も、シャーロットのような心をもった人間が使えば、多くの動物の命を救う「奇跡」を呼び起こすことができるのでしょうか。

ALIVE No68 本の紹介

生きものと働きたい!?保護・研究 −生きものの未来のための仕事

学習研究社 2800円+税

 動物が好きで、将来は生きものと関わる仕事をしたいと思う子供達に向けて書かれたガイドブックです。?巻は直接に動物の保護や研究を直接に行う仕事ばかりでなく、テレビ番組のディレクターやフィギュア作家、昆虫写真家、環境弁護士など、間接的にも動物を助けることのできる仕事を楽しく紹介。地球生物会議の活動も紹介されています。
 ?は動物園・水族館編、?は犬・ねこ・うさぎ編、?は盲導犬・競走馬・サーカス編、?は畜産・水産編とありますので、この巻以外は動物を利用する立場での仕事を紹介しているようです。確かに、現実には人が飼育する動物はなんらかの形で人間が利用することを目的としています。でも、だからこそ、私たちは動物が不当に扱われたり虐待を受けないように、外からチェックしていかなければなりません。生きものを助けたい、そしてそれは誰にもできることなんだと、この本を手にする子供達はきっと理解するでしょう。

(野上ふさ子)

ALIVE No.55 本の紹介

大空に生きる

   椋鳩十著 ポプラ社

 最近、椋鳩十全集を購入し、折に触れて読んでいます。ほとんどすべての作品で、かつての(数十年前)の日本の田舎のくらしと野生動物の関わりを、実に生き生きと描き出しています。

 この物語の主人公は、孤児になったオオワシの兄妹です。幼いワシが野生で生きるときに出会う数々の困難、そしてその試練を乗り越えて知恵と経験を身につけて成長していくというお話ですが、特に猟師との関わりが大きなモチーフになっています。このワシは、猟師にねらわれ傷つき捕まえられてしまい、怒りたけり狂います。しかし次第にわいてくる人間への親近感と、止みがたい大空を飛ぶ自由への渇望の間で、気持ちがゆれうごきます。人間に捕らえられた野生動物の心理をほんとうによくつかんでいると思います。このことは同時に、人が野生動物をいかに飼育するべきか、あるいは飼育してはならないかを教えてくれるものとなるでしょう。

(野上ふさ子)

ALIVE No.52 本の紹介

ネズミ島物語

 椋 鳩十 偕成社文庫 700円+税

 椋 鳩十(むくはとじゅう)は、私が愛読する作家の一人です。そして、このネズミ島物語は、じつにいろいろなことを考えさせてくれる物語です。瀬戸内海の小さな島で、人々は少しでも食べ物を得るために山を開墾して畑にしました。すると島の外からきたネズミが次々と農作物を食べ荒らしてしまいます。困窮した村人たちは県に陳情して、ネズミ退治が始まります。「天敵」としてヘビを放ちイタチや猫を持ち込みますが、どれも失敗。最後に、猛毒の毒団子をばらまきます。すると、トビもカラスもヘビも小動物はすべて全部死に絶え、かえってネズミのみがいっそう増えてしまったのです。

 「島の人々が、自然からうばいとった段々畑を、ふたたび、自然にかえしたとき・・あれほど島をあらしまわったネズミが、人間の力では、どうすることもできなかったネズミが、ほんとうに、ぱたったりと、かげをひそめてしまった」

 野生動物による農作物被害の原因や、移入種の対策や生物多様性の大切さを、この作家は30年以上も前にはっきりと認識していたのです。

(野上ふさ子)

ALIVE No.53 本の紹介 

オランウータンの不思議社会

鈴木 晃 著 岩波ジュニア新書 780円+税

 ALIVE誌上でも度々お知らせしてきた、オランウータンの密輸事件。密輸犯人は実刑判決を受けながら、その後ペットショップを全国展開してますます商売繁盛。それに対して、オランウータンの子どもたちは親を殺され、変えるべき森もなく、今や種そのものに絶滅の危機が迫るという緊急事態。この言いようのない不正義をどうしたら正せるのでしょうか。著者は、オランウータに魅せられた研究者として同時にかれらの生息地である熱帯雨林の保護を訴える活動もされています。皆様のご支援をお願いいたします。 http://orangutan.infoseek.livedoor.com/

ALIVE No.54 本の紹介  

ホームレスを救援する100の方法

加納眞士著 コイノニア社 960円+税

 経済的破綻、病気、老弱などで社会的弱者となった人々に、私たちの社会はやさしいと言えるでしょうか。ホームレスの人が助けを求めているとき、支援するためには何が必要なのでしょうか。相手の立場に立って書かれたとても具体的な提案の書です。ホームレスの動物に対しても考えるヒントを与えてくれるでしょう。

(野上ふさ子)

ALIVE No.50 本の紹介  

ボクらもみんな生きている
  −親と子で読む動物ものがたり−

 藤原英司著 福音社 2500円+税

 動物は、まさに動くもの。動くものは犬や猫ばかりではなく、空飛ぶ鳥も、地を這うヘビやミミズも、バッタやハエやカなども、いろいろです。ヒトに愛され手厚く保護される動物もいれば、一方的に嫌われ排除されたり、ヒトに迷惑をかけるという理由で駆除される動物もあります。また、ヒトに利用され虐げられている無数の動物たちもいます。本書は、そのような人間の都合ばかりで動物を差別・利用・排除するのではなく、それぞれの生き物が本来的に持つすばらしい能力や賢い生き方に気付こうと呼びかけています。それを発見したとき、私たちは自ずと動物の生命の尊厳に敬意を払わずにはいられなくなるでしょう。人間中心の視点をちょっと変えるだけで、この生き物に満ちあふれる地球という星の豊かさを発見できるのです。

(野上ふさ子)

ALIVE No.46 本の紹介  

絵本『ピーコの光の地図』

濱井千恵・文・久条めぐ・絵 エフエー出版 1400円+税

 子供たちは、大人ほど人間と動物を区別・差別しません。小さな子もたちにとって動物は仲間であり、友達です。大人になるにつれて、動物は利用するもの、お金儲けに使うものとなり、動物には何をしてもいいのだという考えに支配されていきます。その結果、自分の都合のいいように動物には痛みも心も感情もないものだと思いこみます。本当に大人になるとは、心ももっと豊かに広がり精神も成長し、再び、動物たちの嘆きや苦しみを感じ取れるようになる、ということではないでしょうか。「耳を澄ませば、言葉がなくとも動物たちの声を聞くことができるのです。その声を聞くことは、自分自身を深く知る術でもあるのです」と、濱井さんからのメッセージ。学校図書推薦の『ピーコの祈り』とあわせベストセラーに。

(野上ふさ子)

ALIVE NO.37 本の紹介 

実験犬シロの願い

  文:井上夕香著 絵:葉祥明絵 監修:野上ふさ子   ハート出版 1200円

 飼い主に捨てられ、保健所から国立病院に実験用に払い下げられ、つらい実験手術を受けて死にかけていたシロ。救い出され、ようやく幸せになったときに、思いもかけない死がシロを連れ去りました……シロの事件は、私たちにいろいろなことを教えてくれます。捨て犬の運命、動物実験の悲惨さ、動物保護の意味、などなど。

 本書は、絵本『星空のシロ』の先に、作者の井上さんが長年の間あたためていた作品で、葉さんとのコンビでとても感動的な物語となりました。この事件に取り組んだ私自身にとっても、当時のことが今また目の前によみがえるような思いがしてなりません。

 巻末には、全国自治体における犬猫の実験払い下げ廃止のデータがついていますが、増刷の度にその数字が減少しているのも大きな喜びです。

(野上ふさ子)

※平成18年度、いよいよ払い下げはゼロになりました

ALIVE NO.21 本の紹介

21世紀の子どもたちが地球を救う50の方法

グループなごん著 ブロンズ新社 刊 1300円

 21世紀を担う子供たちが直面する最も大きな問題−それは環境問題であることは間違いありません。資源の枯渇、水や空気、食べ物の汚染、自然の破壊、動植物の絶滅…今世紀の物質的繁栄の後始末が、21世紀の子供たちの肩に課せられるのです。その良い例がゴミ問題で、もう日本中でゴミを処理できる場所がなくなってきています。とすれば、これから私たちは何をしなければならないのか−それは、できるだけゴミを出さない生活をすることでしょう。

 食べ物に気を付け、リサイクルを心がけ、動物とのつきあい方を考えるなど、エコロジーの大切さがとてもわかりやすく書かれています。子どもも大人も、どんな小さなことでも、身の回りのことから一つ一つやっていくことの大切さをを教えてくれます。

(野上ふさ子)


 
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